【PKCZ(R)・MAKIDAIが語る】「HiGH&LOW THE MOVIE 」一大プロジェクトの「音作り」とは?

『HiGH&LOW』において最も重要と言える要素が、劇中にふんだんに盛り込まれた楽曲。

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6月15日に発売になった『HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM 』ではEXILETRIBEはもとより、AFROJACKをはじめBIGBANGのV.Iさん、Far East Movementなど、国内外から錚々たるメンバーが参加しています。

その一大プロジェクトのサウンドクリエイティブの一部を担ったPKCZ(R)にインタビューしました。

海外の人も驚くエンターテインメント

(以下、Yahoo!ニュースより)
※インタヴューは2016年6月に実施

―DJ MAKIDAIさんは、『HiGH&LOW』プロジェクトをどうご覧になっているんですか?

DJ MAKIDAI:企画自体、かつてない規模の総合エンタテインメントなんですが、自分たちが一番大事にしている軸はやっぱり音楽。

HIROさんやスタッフの方たちと、当初からミュージックビデオのような感覚で観られるものを作りたいっていう話もしていたし、"アクションのシーンにも、僕らがずっと聴いてきたような音楽がハマるといいね"って言っていたんです。

今回のアルバムは、ヒップホップやロック、エレクトロな曲調もあって、いろんなジャンルがあるように感じますが、それはすべてHIROさんや参加しているアーティストのDNAが作品として現れたものだと思っています。

―『フラッシュダンス』(83年)とか、これまでにも音楽が密接に関わる映画もあったと思うんですが、これほどの規模のプロジェクトとなると、歴史的にもかなりの挑戦ですよね。

VERBAL:ドラマから始まって映画になって、演じているのがシンガーやパフォーマーで、その音楽を本人が歌ってCDを出して、ライヴツアーになるって、もうてんこ盛りすぎですよね(笑)。

海外の人たちに概要を説明する度に驚かれる一大プロジェクトです。

―マイケル・ジャクソンもプリンスも、きっとびっくりですよね(笑)。

VERBAL:もしかしたら、『スリラー』はそういうことかもしれないですね。ドラマじゃないけど。

DJ DARUMA:「『ムーンウォーカー』(マイケル・ジャクソンが主演・原案・製作総指揮を務めたミュージカル映画/1988年)にも少しエッセンスを感じる事ができますね。

VERBAL:カニエ・ウェストも『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』でストーリーっぽい、長編PVを作ってそれをコンセプトにツアーをしてましたよね。

それも素晴らしかったですけど、このプロジェクトは、それを遥かに上回るプロダクションの規模感ですね(笑)

オリジナルベスト収録曲『JUMP AROUND ∞』について

―オリジナルベストに収録している楽曲について伺いたいのですが、まずは『JUMP AROUND ∞』について。

DJ DARUMA:ハウス・オブ・ペインの楽曲をドーベル(DOBERMAN INFINITY)が日本語でカヴァーしているんですが、この曲はいろいろな人の権利が絡んでいるから、許可をもらうのが難しいらしいって聞いていたんです。

だから、申請が通ったと聞いて、"よくできたな"って率直に思いました(笑)

DJ MAKIDAI:今まで申請しても誰もOKをもらえなかったらしくて。

サビにプリンスの声が入っているのが、権利的に難しい一番の理由なんじゃないかと思うんですけど。

『JUMP AROUND』ができた92年は、クリス・クロスの『ジャンプ』が出たり、ヒップホップ自体の勢いもすごくあった時期ですよね。

この2つは、90年代初頭のヒップホップの勢いを象徴する、すごくインパクトのある曲だと思います。

VERBAL:この間フェスでDVBBSが『JUMP AROUND』をかけていて、"この曲ってまだ健在なんだ"って改めて思ったんです(笑)。

彼らはまだ若いのに、僕たちの青春時代の曲を普通にかけているから、時空とジャンルを超えていて凄いな、と。

DJ DARUMA:"一周回って今いい"とかじゃなくて、ずっといいってことなんでしょうね。

VERBAL:それから、EXILE THE SECONDの『ASOBO!』は、90’sじゃないですけど、今風じゃない感じのヒップホップで、新鮮だと思いますね。

Far East Movementがプロデュースしてくれた曲で、すごく軽快なんですよ。マジ過ぎない感じがすごくいい。

DJ MAKIDAI:あえてドープじゃない方向を狙ってやってる感じで、ノリやすいですよね。

―Far East MovementはVERBALさんとの繋がりで参加が決まったんですか?

VERBAL:彼らはすごく気さくな人たちなので、日本に来た時にHIROさんを含めて、みんなでお会いする機会を作らせて頂いたんですよ。

そこで、すごくみんなとハモって、"あれもやろう、これもやろう"みたいな感じになって。

DJ MAKIDAI:三代目(J Soul Brothers)のツアーにPKCZRが一緒に同行した時に、メンバーが観にきてくれて、すごくいい繋がり方ができて。それがうまく形になってきてますね。

―ほかに、コラボレーションの面白さでいうと、オススメの楽曲は?

DJ MAKIDAI:琥珀のテーマ(『Hell On Earth』)も面白いですよね。

実は、僕らにドーベルのチームを紹介してくれたのはAKIRAなんですよ。

ドーベルのメンバーと、DSTのJAY’EDくん、それにAKIRAが一緒に楽曲を作り、琥珀の言いたいことをラップで代弁してるっていうのは『HiGH&LOW』ならではだと思います。

もともと繋がりがあるアーティストが演者の気持ちをラップと歌で表現して、それが作品になっているっていう。

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Verbalが語るLDHのパフォーマンスにリアリティが出る秘密とは

―役者と楽曲の間に距離がないというか。

そうなんです。ライヴの時も立体感が出ると思いますね。

―それって、なかなかありえないですよね。

VERBAL:LDHの特性として、もともとヒップホップとかダンスが好きで、色濃くカルチャーを熟知してるメンバーが多いじゃないですか。

そういう人たちが、ドラマや映画でそれぞれに合った役を演じているからストリート感が出るっていう。

DNAにそういうカルチャーが染み込んでるからこそ、演技もしつつ、パフォーマンスする時にもリアリティが出るんじゃないかなと思います。

―確かに。ちなみに、ANARCHYとMIGHTY CROWNも参加している『MIGHTY WARRIORS』もすごいコラボですよね。

DJ DARUMA:自分たちの曲ながら超ヤバいと思っています(笑)。

世界トップDJの1人AFROJACKのトラックで、2016年現在の日本語ラップシーンのスーパースターの1人ANARCHYと日本が誇るべきレゲエサウンドクルーのMIGHTY CROWN、それに加え言わずもがな三代目のELLYとドーベルのSWAYがマイクを握って、全体をまとめさせていただいたのが我々PKCZR。

このバランスにマジで鳥肌が立ちました。

VERBAL:コラボの話で言うと、名実ともに世界ナンバーワンDJのDimitri Vegas & Like Mikeとタッグを組んだ『HIGHER GROUND』も革命的だと思いますね。

彼らの楽曲って音だけでもう出来上がってるから、歌を乗せづらいんですよ。

そのままで成立しているトラックに、あえて歌を乗せて、さらに成立させていく。

最初は本人たちも"このトラックに何人も歌を乗せてどうするの?"ってテンションだったんですけど、出来上がったのを聞いてもらったら気に入ってくれて、みんなハッピーでした(笑)

DJ DARUMA:EXILE TRIBEとDimitri Vegas & Like Mikeのコラボって改めて凄いですよね(笑)。

僕は日本のアンダーグラウンドのクラブシーンでも活動しているので、ずっと日本の歌謡曲やJ-POPのシーンを客観的に観てきたんですが、EXILE TRIBEが世界ナンバーワンのDJと一緒に楽曲を作ったり、三代目がAFROJACKと一緒にやったりするような状況が実現し、さらにその楽曲がメジャーチャートのトップを獲る時代がきたんです。

"遂にここまできたのか"という想いがありますね。

今までJ-POPのシーンはオリジナルな進化を遂げていて、それはそれで凄く面白かったんですが、さらに世界のいい部分と混ざりはじめてきた。

しかもこれから世界のトレンドを踏襲した様々な日本独自の新しい事が起こり続けるんだろうなと思うと、とても楽しみですね。

VERBAL:普通なら"それ、無理でしょう"とか"それ、どう混ざるの?"とか言われますが、それを力ずくでも成立させて、チャートインした時に"で、何か?"みたいな感じがちょっと気持ちいい(笑)。

MAKIさんとか、みんながこれまでにやってきた道筋があってのことなんですけど、それを提案できるこのパワーと想いは、なんか素敵だなって思いますね。

DJ MAKIDAI:今回いろいろな方々とコラボレーションしていますが、その伏線には『EXILE PRIDE ~こんな時代を愛するため~』をニッキー・ロメロさんにリミックスしてもらったことも含めて、LDHがレーベルとして今までやってきたひとつひとつの点が、線状に繋がって出来上がったプロジェクトだと考えています。ここから繋がって、5年後ぐらいにはさらにまた新しい何かが出来上がるんじゃないかな。

ちゃんと点と点を線で結んで来ている感じがカルチャーっぽいし、みんなで繋いできたものが形になったエンタテインメントが、この『HiGH&LOW』のアルバムだったり、ライヴだったり、映画なんです。

だから、すごくいいエレメントがいろいろと詰まっていると思います。

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「完全保存版『HiGH&LOW』の世界」~EXILE TRIBEの飽くなき挑戦~ 掲載 

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